転職活動を全面サポート!【看護のお仕事】

・看護師の資格が活かされるMRとは?

 MR(Medical Representative)とは、「医薬情報担当者」のこと。看護師であれば、MRの方を目にする機会も多いですね。

 具体的には、医師や薬剤師などの医療従事者に対して、医薬品についての情報提供をする専門知識を持った営業職です。

 

 営業職ですが、MRは直接薬を売っているわけではありません。MRの役割は、あくまで医薬品情報の提供のみ。自社製品の品質や安全性、副作用など、医師や薬剤師が必要とするデータを正しく示し、患者さんの治療への有効性を伝えることで、その薬の採用につなげていくのが、MRの主な仕事です。

 

 MRとして転職するのに、前提となる必要資格はないので、看護師資格がそのままMRの仕事に活かせるわけではありません。

 しかし、たとえば看護師として培ってきた、患者さんのニーズにしっかり向き合う姿勢や、医師なども含む、同じ目的で働くメンバーとの関係構築スキルは、MRの仕事にも十分活かせる可能性があります。

・MRに資格は必要?

 前述のとおり、MRとして採用されるための必要資格はなく、未経験者にも門戸を開いている企業が少なくありません

 

 しかし、MRには医療従事者に適切な情報を伝え、患者さんの治療に貢献するための高い専門性が求められています。そこで、1997年から公益財団法人MR認定センターによるMR認定試験が行われるようになりました。

 

 製薬会社やCSO(MR派遣業)に在籍していれば、その企業で導入教育を受けることで、MR認定試験の受験資格を得ることができます。しかし、このような企業に在籍していない方でも、MR認定センターの教育研修施設で基礎教育300時間を受講すれば、同じように受験資格を得られます。

 この後、毎年試験12月に行われる認定試験に合格したうえで、実務教育150時間とMR経験6か月を修了すると、MR認定証が取得できます。

 

 なお、未経験から企業へ入社して受験を目指す場合、CSOへの転職が比較的易しめです。製薬会社ですと、入社時にMR認定証が必須になることもありますが、CSOでは経験不問の募集が多く、入社後も充実した研修制度があり、資格の取得がしやすい企業も多いです。


・MRの仕事内容

 まず、MRの一番大きな仕事は、薬の情報提供です。

 

医薬品は患者さんの治療や回復を後押しするものですが、正しく使わないと副作用などによって大きく健康を損ねてしまいます。

 MRが伝えるのは、薬を売るための情報だけでなく、適切な使い方で患者さんの健康を守るための情報です。このような情報には、たとえば「適切な投与方法や投与量」「投与にあたって気を付けるべきこと」「ほかの薬との飲み合わせ」などがあります。

 

 もう一つ、実際に投与された薬によって、どのような結果になったかといった情報を現場から得るのも、MRの大切な役割です。

 リリースされた医薬品に、もしも重大な副作用が見つかった場合、薬事法により、厚生労働省への報告が義務付けられています。

 そうでなくとも、副作用の情報は、薬を安全に使うために欠かせないものです。MRが現場から集めた情報は、その後製薬会社内でとりまとめられ、再びMRに共有され各医療機関に提供されます。

 

 このように、MRは医薬品の効能とリスクを知り尽くし、正しい情報を伝えることで、医療の質全体を向上させる、社会貢献性の高い仕事と言えます。



・MRに向いている人とは?

 医薬品の世界では、常に新しい薬の開発・リリースが進んでいるため、MRは新しい知識をどんどん学び続けなければ、すぐに取り残されてしまいます。

 また、医師と専門的な話をするのに、医薬品だけでなく病気や治療法に関する、医療全般の知識も欠かせません。

 看護師同様に、MRも医療の世界に興味を持ち意欲的に勉強し続ける姿勢が必須になってきます。

 

 またMRは専門職であり、営業職でもあります。

 医薬品に関する高い専門知識も大事ですが、医師や薬剤師のニーズをきちんと理解し、それに対して医薬品の情報を正しく上手に伝えていくコミュニケーション能力も同じくらい、あるいはそれ以上に重要です。

 ただ情報を伝えるだけでなく、相手の知りたいことや、その先にある患者さんのニーズをしっかり把握し、それに応える最適な情報を提供できてこそ、優秀なMRと言えるでしょう。


・まとめ

DCF 1.0

MRの仕事が対象としているのは、一人一人の患者さんではなく、患者さんを通じた医薬品のデータです。ここが、同じ医療系の職種でも、看護師と大きく違う点です。

 とはいえ、医薬品を使うのが人間である以上、人に興味を持ち、そこに発生するニーズを敏感に感じ取ろうとする姿勢は、何よりも大事になってきます。

 

 相手のニーズに目を向けることは、看護師のような対人援助職にも必要不可欠なスキルです。そういった意味では、看護師経験者はMRに向いていると言えそうですね。